行動論について①~陽明学の熊沢蕃山

人が見てよいとしても、
神が見てよくないことはしない。
人が見て悪いとしても、
天が見てよいことは行わなければならない。

――熊沢蕃山

 

江戸時代の陽明学者・熊沢蕃山
江戸時代の陽明学者・熊沢蕃山

 

熊沢蕃山は、江戸時代にその名が知れ渡った近江聖人・中江藤樹の弟子です。

 

蕃山自身も、江戸時代には、大名やトップエリートから尊敬された陽明学者でした。
 
その蕃山の残した上記の言葉を読めば、陽明学は単なる行動の学ではなく、
「行動すべきことと、すべきでないこと」の区別をつけていたことが伺えます。
 
基準は、人の目ではなく、天の目でした。
 
この心の純粋さが、時代を動かすほどの奇跡を呼び起こすということは、明治維新を見てもわかります。
 
行動の指針の一つです。