【連載:太陽の昇る国へ】「自公ねじれ政権が招く日本の危機」(フジサンケイ・ビジネスアイ紙より転載します)

太陽の昇る国へ   幸福実現党党首 釈量子

Q 安倍晋三首相は靖国神社の秋季例大祭への参拝を見送りました。

A 8月15日の終戦の日に続き、今回も安倍首相が参拝を見送ったことは本当に残念です。外交問題化するのをさけたのでしょうが、内外からのさまざまな圧力に首相が屈したとの見方もできます。中韓の反発のみならず、連立を組む公明党の山口那津男代表は、再三にわたり閣僚の靖国参拝を自粛するよう牽制しています。
7月の参院選で衆参のねじれが解消し、首相の指導力が発揮されるかと思いきや、政権のブレーキ役を自任する公明党の存在感が目立ちます。安倍首相が目指す集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更についても、公明党への配慮から、来年春以降に先送りする方向です。先の所信表明演説でも、集団的自衛権の問題には言及していません。
しかし、シリア問題やオバマケアをめぐる財政問題にも見て取れるように、オバマ政権下で米国の屋台骨は揺らいでおり、今後、アジアでのプレゼンスが弱まる可能性は否定できません。警察なき世界を見据え、日本としては、安全保障の強化に向けた体制整備を図ると同時に、自国の平和のみならず、世界の恒久平和に尽くすリーダー国家としての日本の立場を鮮明にすべきではないでしょうか。公明党への政治的な配慮が先に立つ姿勢を見ていると、多事多難な折、日本を託すリーダーたり得るのか、若干の不安が残ります。

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