11月2日(日)、早稲田大学の学園祭にて、対談企画に参加致しました。

11月2日(日)、早稲田大学の学園祭にて、『「ウイグル人権問題」から見るアジアの今とこれから』と題し、国際ウイグル人権民主財団 日本全権代表のトゥール・ムハメット氏と対談いたしました。
お越しいただきました皆様に、心より感謝申し上げます。
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対談では、二度の独立運動で成立した東トルキスタン共和国が、1949年人民解放軍に侵攻され、1955年に新疆ウイグル自治区として中国に併合されるまでの過酷な歴史に触れながら、現在、中国の軍事統制下にあってメディアでは報道されないウイグルの悲惨な現状、また7月下旬の「ヤルカンド大虐殺」の実態についてお話しいたしました。

 質疑応答では、「2020年オリンピックを迎えるに当たって、日本はどうあるべきか」 「今日トゥール氏の話を聞き、テロと同一視されるイスラムの怖いイメージが覆された。違いはどこにあるのか」等、突っ込んだ質問が出され、イスラムに対する認識も深まりました。

ムハメット氏からは、早稲田生に対して、激しい問い掛けもありました。○PB021640
「隣国において、毎日、人権弾圧が起きているこの事実を前にして学生のみなさんは、日本人としてどう考えますか?」
「私は信仰を通して、ウイグルを救う使命、アジアを救う使命を神から頂きました。 人生は短い。世界の早稲田で学ぶ皆さま方も、機械のように人生を過ごすのではなく、信仰や理念を持った勇気のある人になってください!」
会場では涙ぐむ女性もいらっしゃいました。

私からは「中国人が憎いわけではなく、中国共産党という政治体制とその背景にある思想と教育が問題である」ことを確認するとともに、これから地球全体の未来を考えた時、離反ではなく、PB021858イスラム教はアッラーに、仏教では仏に創られた被造物であるという謙虚さをもって、ともに手を取り合うための考え方が求められる時代がくるのではないかとお話しました。

今回分かったことは、ウイグルの苛烈な弾圧はイスラム教徒の「信仰」に向けられているということ。しかし日本では、中国共産党の価値観とさほど変わらない考えが「常識」とされています。
これから、普遍的な宗教的価値を学ぶ機会を増やし、人間の尊厳についての理解を深め、発信できるようにならなければ、日本は隣国の女性20万人を性奴隷とした国と蔑まれることにもなりかねません。
これから国際社会で活躍する日本の若い世代が、人権感覚を磨き、発信できるようになることは、世界の平和にとっても極めて重要なことだと痛感しました。

今回の対談を企画してくださいました、早大HAPPY SCIENCEの方々には、心から感謝申し上げます。
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