1/6 『月刊中国』主幹 鳴霞氏 との対談(前編)

中国問題に詳しい鳴霞さんと対談を行いました。

スパイ天国日本が危ない!中国工作員の実態とは?【前編】
※下記は要約したものです。詳しくはこちらの映像をご覧下さい


アメリカの国家情報会議(NIC)は、「千人計画」のことを「中国が最も重要視しており、最も多くの資金を投入している人材計画」と分析しているそうですね。

鳴霞
自動車部品メーカー・デンソーなどでの産業スパイ事件では明らかになりましたが、日本ではほとんど報道しませんが、実際には数多くの事例があります。

◆「大千人計画」と「小千人計画」
特に中国の留学生は語学がよく出来るので、日本企業に雇用されます。だから彼らに情報を盗まれるのです。


中国の留学生もスパイなのですか?

鳴霞
アメリカに行く中国の留学生は全部スパイと言っても過言ではありません。トランプ大統領は怒りました。それに比べたら日本人は無関心、無神経ですね。


「千人計画」には「大千人計画」と「小千人計画」の2つがあるのですよね。

鳴霞
「大千人計画」の場合は、例えばクローンとか、先進国で行われている最先端技術に携わる人材に関してで、「小千人計画」は、生活面など一般的な研究者などの人材計画という区分けになります。

◆藍金黄計画

スパイ計画に関して、アメリカに事実上亡命した郭文貴が共産党の浸透工作を暴露したという話を鳴霞さんが持ってきてくれました。

鳴霞
「藍金黄(ランチンファン)計画」という計画があり、要するに「藍」とはインターネット、「金」はお金、そして「黄」は女性によるハニートラップを意味しています。ハニートラップにかかった元総理もいると言われています。


ODAの増額にかなり影響を及ぼしたのではないかとも言われています。

鳴霞
中国はアメリカのCIAよりも上手に情報を取ります。

◆今後の香港の予測

香港で逃亡犯条例をきっかけにした民主化の動きが盛んになっていますが、この香港はこれからどうなっていくと思いますか?

鳴霞
富裕層はわずか残っているのみで、大半は海外に逃げています。これから中間層が続いていきます。台湾やカナダ、イギリス、オーストラリアなどに移民しています。


香港は人民元から香港ドル、米ドルに変えることができる「金融センター」という位置づけでしたが、ここがかなり厳しくなってきていますね。

鳴霞
今、香港ドルは米ドルに換えることはできますが、人民元は米ドルに換えられません。中国共産党は外貨の70%以上を香港から入手しています。

香港はデモで大変な状況となっており、将来的に香港ドルを米ドルに交換できなくなれば、中国経済はつぶれるでしょう。

◆グレーター・ベイ・エリア開発構想の崩壊

その香港の隣の「深セン」ですが、ビル群の家賃が40%くらい下がってきているそうです。この勢いが全然止まらないということで、周辺の中国経済を支えているようなエリアも地盤沈下し始めているそうですね。

鳴霞
いま経済状況はものすごく悪く、例えば深セン辺りの家や事務所等の不動産の借り手が激減しています。香港がダメになったら、結局、深センも同じ状態になります。


習近平政権は、香港や深セン、マカオを一体化する奥港澳大湾区(グレーター・ベイ・エリア)開発構想をもっていましたが、目論見は外れそうですね。

鳴霞
食品だけで30%以上上がりました。特に中国人にとっての必需品の豚肉も高騰しています。
国民生活は大変です。

◆中国のスパイ活動のケース

香港デモが飛び火しているという情報も出ていますね。本日はいろいろお伺いしましたがパターンがいくつかありそうですね。例えば中国のスパイ活動の手口としては、次のようなケースですね。

(1)技術を盗む

(2)千人計画に代表される技術者のヘッドハンティング

(3)日本企業が採用した社員がスパイになる

鳴霞
もう一つ言えるのは、中国では、個人で新聞雑誌などのマスコミを創るのはダメですが、日本では自由です。

東京だけで中国人が創っている新聞雑誌は40種類以上あります。それも主に台湾で使われている、日本人でも分かる繁体字で書かれています。


台湾と同じような作りにしていながら、中国人がメディアを創って、日本人を洗脳しているということですね。

鳴霞
中国共産党を支持しているような報道をします。例えば、日本語で書かれた人民日報海外版は毎週発行されていますが、日本の企業や刑務所にまで配達されています。


あと最近の動きとして、中国人を帰化させて議員を作るという動きがあったりしますが。

鳴霞
日本で帰化した中国人が歌舞伎町で立候補しましたが、当選はしませんでした。裏で中国政府が応援してあげて、映画まで作ってあげました。


日本に帰化した中国人でも、中国共産党とつながっているスパイでありうるということは、警戒しないといけませんね。

鳴霞
帰化しないと立候補は出来ませんからね。日本では民主党が裏で応援していました。


愛国心があって日本が好きで帰化したわけではありませんね。この帰化制度についても見直しをしなくてはいけないと感じます。

◆台湾での中国のスパイ活動
台北で中国大陸籍の官僚らの不法入境を手引きしたといわれる人物の自宅が家宅捜索されているという話が飛び込んできました。台湾もかなりピリピリしているみたいですね。

鳴霞
『あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ』という本を書くときに、台湾の各方面に5千人入ったと書きました。今は5万人いると思います。


今度台湾で総統選がありますが、蔡英文政権が安全保障を前面に掲げた選挙というのが初めての選挙で、優勢に立っていますが、それだけ時代が大きく変わってきていると言えますね。

鳴霞
来年1月の総統選で台湾を防衛しないと危ないかもしれません。日本にもスパイを防止する法律が必要です。


今日は鳴霞さんからメディアでは聞けない情報をたくさんお伺いでき、安全保障と経済活動は一体であって産業スパイに対して今まで以上に警戒すべきであるということも含めて、考え方を改めていきたいと思いました。