5年目の3月11日を迎え、震災でお亡くなりになられた方々の冥福をお祈りします。
節目となる本日、福島県をはじめとする被災地から、大勢のみなさんがバスを連ねて上京し、都内をデモ行進したのち、内閣府に「福島安全宣言発令と除染目標の見直しを求める申入書」を提出。国会前で集会も行いました。
丸川環境相が、1ミリシーベルトは「科学的根拠がない」と発言して、すぐ撤回に追い込まれましたが、こんなことでは、福島県民はじめ、民意を反映した政治など期待できるわけがありません。
今日、デモ行進で隣を歩いていた山村悠一郎君(大学一年生)のスピーチです!
◆◇◆◇◆◇ 【スピーチ内容】 ◆◇◆◇◆◇
「福島県福島市出身の山村です。今日で震災から5年経ちました。私は当時、高校1年で、今は上京し、東京の大学に通っています。
よく東京のテレビでは、福島の仮設住宅に住んでいる人たちが、仕事がない、これからが心配だと話しています。
しかし、その人たちは、国からの援助金だけで暮らそうとしているから言っているのであって、国に頼らず、新たに仕事を見つけて、さらに自ら家を建てて頑張って暮らしている人たちが、たくさんいます。
確かに、震災の後、原発を恐れて県外に人が行ってしまいました。しかし、5年たった今、たくさんの人が来ているんです。
福島の本当の今を知ってください。
子供たちの健康被害も一部あると報道で言っていますが、ぼくの知り合いに、そんな人は1人もいません。
震災直後、風評被害で東京の皆さんが避けて食べてくれなかった福島の美味しい野菜、くだものを食べていましたが、今でもこうして生きています!ここまで大きく成長しました!
これは福島の人たちのおかげです。
この風評被害をどうにかしたい、福島をいい方向に持っていきたいという志を持っている人たちが、動き続けています。
どうか、この現状を知ってください!
福島は、安全なんです。
この現状を知っているのは、福島に住んでいる人たちだけなんです。この現状を知らない人たちの風評被害によって、復興が思うように進まず、多くの人が苦しんでいるんです。
どうか福島の現状を知ってください。
福島は、安全なんです。
ありがとうございました。」
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政府は、年間1ミリシーベルト以下という目標に基づいて大規模な除染作業を行っていますが、これは日本の自然放射線の平均値が1.48であることを考えると、不当かつ不合理に高いのです。
真なる復興のために、今こそ政府は、科学的かつ国際的な安全基準に基づく福島の安全を国内外に宣言すべきです。