月刊The Liberty(2014年8月号)に『釈量子の獅子奮迅(ししふんじん)ー世の中は変えられる!』の連載記事が掲載されました。今月号では『スペシャル対談in香港「中国の未来は香港が握る」』と題して、ご紹介いたします。
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7月1日の香港返還記念日に先立ち、ネットオピニオン番組「ザ・ファクト」の企画で、民主化運動を主導してきた香港民主党の初代党首・李柱銘(マーティン・リー)さんと対談しました。
香港は中国の一部でありながら、「一国二制度」の下で、高度な自治や資本主義が認められています。しかし北京政府は、2017年に行われる予定の普通選挙で、政府の意向に沿わない人物は立候補させないと示唆。中国国民としての「愛国教育」の導入を求めるなど、思想・言論の統制を強めつつあります。
一方、香港人も、大規模な民主化要求デモや、天安門事件犠牲者への追悼集会を行うなど、運動を活発化させています。香港の動きは中国本土に与える影響も大きく、この地が、中国、そしてアジアの未来を左右するといっても過言ではありません。香港や中国の未来について、李さんに話を聞きました。
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釈量子党首(以下、釈): まず、香港の民主化の現状をどう思われますか。
李柱銘(以下、李): とても悲しいです。香港返還から17年も経っているのに、まだ「真の民主化」にたどり着かない。香港基本法では、2007年に普通選挙を実施するはずでした。しかし、北京政府はそれを延期し続け、次の17年にも、実現するかどうか分からない状況です。
「香港人」は自由な政治制度を大切にしている
釈: なぜ香港基本法が守られず、選挙が行われないのですか。
李: 現在の香港トップの梁振英行政長官も、事実上、北京政府に選ばれた人物です。重要な決定は全て北京政府が行っています。北京政府は、香港をコントロールできなくなるのを恐れているのです。
釈: 国際的には、このまま香港は中国にのみ込まれていくと考えている人は多いでしょう。 ただ私は、繁栄を味わった人間は決してそれを忘れることができないと思います。香港人のアイデンティティーについてどう考えていますか。
李: 大部分の人が、中国とは違う「香港人」と思っています。私たちは、このような対談も許される、自由な政治制度を大切にしているのです。
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