「フジサンケイ・ビジネスアイ」WEBサイトに、連載記事【太陽の昇る国へ】が掲載されましたので、その一部を転載いたします。
--サウジアラビアとイランの国交断絶に北朝鮮の水爆実験と、波乱の幕開けとなった2016年。中国経済の減速もあり、国際社会は混迷しています
先行き不透明感が増すなか、かじ取りを一つ誤れば、日本の未来にも暗雲が垂れ込むでしょう。緊張感を持った国政運営が求められる本年、わが党として今夏の参院選での飛躍を誓うものです。
さて、現在の国際情勢を混乱に陥れた大きな要因として、オバマ米大統領の指導力欠如が挙げられます。オバマ氏が米国が長らく担ってきた「世界の警察」としての役割を放棄し、対外関与の消極姿勢を鮮明にしてからというもの、国際社会は数多くの難題に直面することになりました。「イスラム国」の台頭しかり、中国による南シナ海での人工島建設しかりです。
また、オバマ氏がテレビ演説で涙を流しながら銃規制を訴える一方で、北朝鮮は核実験を強行しました。オバマ氏の目指す「核兵器のない世界」をせせら笑うかのような北朝鮮の暴挙に対して、先般の一般教書演説では、名指しで非難することもありませんでした。任期が残り1年を切ったオバマ氏に多くは期待できないとはいえ、その政治姿勢は、世界の大国として何とも頼りない限りです。
秋には大統領選挙を控え、「強い米国」の復活を願いつつも、いつまでも米国頼みであってよいはずはありません。日本としても、国家・国民や国益を守り抜くとともに、アジア太平洋地域の平和と繁栄に貢献しうる国家となるための外交、安全保障に関するビジョンが必要だと考えます…