先祖たちへの愛で「日本的精神」が蘇る(The Liberty連載)

釈量子

月刊The Liberty(2015年5月号)に『釈量子の獅子奮迅(ししふんじん)ー世の中は変えられる!』の連載記事が掲載されました。今月号では「『国民感情』ではなく『国民の幸福』を考える政治」と題して、ご紹介いたします。

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先祖たちへの愛で「日本的精神」が蘇る

 2月に出版した自書『太陽の昇る国』に間違いがあると、先日、父から電話が入りました。掲載された対談で、私が「祖父は大東亜戦争で陸軍にいた」と話したのですが、「じいちゃんは海軍だ」との指摘でした。
 幼い頃、祖父はとても良く面倒を見てくれたのですが、戦争の話については、ほとんど聞くことがありませんでした。そんなこともあり、いつからか祖父は陸軍だと思い込んでいたようです。

戦争へ行った先祖と向き合う

 電話の後、父は私に戦時中の祖父の写真を送ってきました。そこには、海軍として南方戦線の拠点である海南島で任務に就く祖父の姿がありました。
 先の大戦について、東南アジアの国々からは、「日本が欧米の植民地から独立させてくれた」という感謝の言葉はよく聞きます。その中にいた若かりし日の祖父の姿を見ながら、あの時代を生きた日本人に去来した思いが伝わってくるようでした。
 最近、先祖に向き合うため、役所に先祖の「軍歴請求」をする人が増えているといいます。主人公が戦死した祖父の姿を追う、映画「永遠の0」の影響もあると言われています。
 多くの日本人は、戦争で戦った先祖に何となく敬意を持ちながらも、学校で習った「日本は悪い国だった」という、矛盾する歴史観を信じてきました。
 先の大戦は何だったのか――。これまでうやむやにしてきた疑問に、今一度向き合い始めた人が増えているということでしょう。

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続きはThe Liberty Web、もしくはThe Liberty(2015年5月号)をご覧ください。

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