月刊The Liberty(2015年9月号)に『釈量子の獅子奮迅(ししふんじん)ー世の中は変えられる!』の連載記事が掲載されました。今月号では「ユネスコ記憶遺産 嘘が登録されたら誰の責任?」と題して、ご紹介いたします。
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世界遺産問題 日本の外交に足りなかった「武士道精神」
軍艦島(端島)をはじめとした「明治日本の産業革命遺産」が7月、世界文化遺産に登録されました。日本が幕末から明治にかけて、わずか50年で世界有数の産業国家となった――。その奇跡を表す遺産は、世界に誇るべきものです。
しかし今回の登録はまたしても、その誇りを大きく傷つける結果になりました。
メディアで大きく取り沙汰されたのは、登録直前に起きた日韓の攻防。「戦時中に朝鮮人が軍艦島などで強制労働させられた」として当初登録に反対していた韓国が、審査における声明に「forced labor(強制労働)」という文言を入れようとしました。
日本側が文言を修正させるために”奮闘”した様子などが一部メディアで報じられています。
最終的に声明には、「forced to work(働かされた)」という言葉が盛り込まれました。国際法で禁止される「forced labor(強制労働)」とは表現が異なりつつも、韓国の主張にも譲歩を見せる、まさに玉虫色の表現でした。
「forced」など断じて認めてはいけなかった
しかし、そもそも「forced(強いられた)」などという言葉自体を入れてはいけませんでした。
当時、働いていたのは、有給の徴用工です。それも朝鮮半島出身者のみならず、日本人も含まれていました。さらに今回の遺産登録も明治時代の話であり、戦時中の出来事は趣旨と無関係です。
どれも当初、日本政府が訴えていたことです。しかし韓国が登録阻止のために行っていた各国へのロビー活動が激しく、日本は「このままでは登録できない」と判断。今回の譲歩につながりました。
案の定、韓国政府やメディアは登録決定を受けて「日本が初めて強制労働を認めた」と、国内外に宣伝しています。
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