12/5 中国「対中包囲網」切崩し。菅政権は甘言に騙されるな!【前編】

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幸福実現党党首 釈量子

◆習近平は米国衰退と中国台頭を予想!?

11月25日、中国習近平主席が、アメリカ大統領選で当選を確実にしたとされるバイデン氏に祝電を送り、同時に、中国主導の経済覇権を握ろうと動きを強めています。

すでに10月末に開かれた中国共産党の「第19期 中央委員会 第5回全体会議」(「5中全会」)でコミュニケ(公式声明)を発表しました。

その中で、「国際的なパワーバランスは大幅な調整が起きる」「今世界は、この100年間で見たことのない大きな変化を経験している」と述べています。

この表現には、コロナ後の世界秩序の中で、米国が衰退し中国が台頭するという意味が含まれています。

もともと習近平政権は「塑造周辺(自陣営の周辺国をつくれ)」という外交方針のもとで、米国との覇権争いに備え、東アジア諸国との経済的なつながりを強めてきました。

そうした中国の外交方針を具体化する形で、11月15日、ASEAN+5カ国の計15カ国による「東アジア地域の包括的経済連携(RCEP)」の合意をしました。

そして20日に開かれたAPEC首脳会議で、習近平国家主席は「環太平洋経済連携協定TPP」への参加を「積極的に考える」と表明し、東アジアの自由貿易を推進する姿勢を強調しています。

さらには、日中韓の自由貿易協定(FTA)の交渉も進めるつもりです。

これはアメリカがコロナ対策や景気対策に当面追われることを見越して、アジアの貿易や投資のルールづくりの主導権をいち早く握りたいと考えているためです。

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