台湾有事は日本有事――中国の台湾上陸作戦シナリオとは?【後編】

幸福実現党党首 釈量子

◆高まる台湾上陸作戦能力

前編に続き、台湾上陸作戦についてです。

報告書によると、中国人民解放軍は、台湾上陸の戦力を増強しており、先制攻撃後の初期段階の上陸作戦に「海上輸送2万人、空中輸送5千人、ヘリコプター3千人、合計2万8千人以上」を投入できると分析しています。

上陸作戦に使用する上陸用舟艇や、ドック型輸送揚陸艦、戦車揚陸艦などを大幅に増強しています。

これらの部隊が担う最初の攻撃では、台湾全体を占領する必要はなく、まず海岸や港湾の確保が目的となります。

次の段階で、日頃から訓練を受けた民間のRO-RO船(ロールオン・ロールオフ船)、船の前後の出入口からトラック等が乗降できる船が加わって、地上戦を展開する部隊をどんどん運ぶわけです。

港湾がなくても、水陸両用戦車を配置できることも分かっており、中国の台湾上陸作戦能力は日増しに高まりつつあります。

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