プーチンは侵略者なのか?マスコミが報じないウクライナ危機の真相【第3回】

幸福実現党党首 釈量子

◆バイデン外交の問題点

では日本はどうすべきでしょうか。ここで注目したいのは、トランプ大統領との違いです。

ロシアに融和的だと国内で批判されていたトランプ大統領の時代には、ウクライナ危機が起こらずに、バイデン政権になって起きている、ということです。

トランプ大統領は、プーチン大統領と個人的な信頼関係を築きながら、ロシアとあまり敵対しないように配慮していました。

同じことは、北朝鮮にも言えます。金正恩氏と歴史的な会談を行ってから、北朝鮮のミサイルはピタリと止みました。これは、中国を牽制することにもつながっていました。

しかし、バイデン大統領になってから「民主主義国家」対「権威主義国家」の対立軸を打ち出し、中国や北朝鮮に加え、ロシア、そしてイランへの圧力を強めています。

バイデン氏になってから、世界の分断は進み、戦争のリスクが高まっています。

バイデン氏は就任後、ロシアに対しては、大統領選への介入を理由に金融制裁を行ったり、ロシアの外交官を国外退去しました。

さらに、ウクライナとの共同軍事演習を行うなど、米ソ冷戦時代のような外交を展開しています。

そして気が付けば、ロシアをどんどん中国側に追いやってしまっているわけです。日本は、こうした構図を理解する必要があります。

中露はいわば「偽装結婚」であり、ロシアは戦いたくない、ヨーロッパも紛争を抑止したい、ウクライナのゼレンスキー大統領でさえ、バイデンのパニック的な対応に迷惑し、「煽っている」と言っています。

日本が見抜かなければいけないのは、プーチン・ロシアの本質です。

ロシア正教を復活させた信仰者であり、無神論国家中国の習近平氏とは精神性が全く違います。

そして、2月8日にマクロン氏に伝えたようにプーチン大統領は、「ロシアは欧州の一部だ」といって、敵ではないと、仲間入りしたいわけです。

続きは、こちらからご覧ください。

http://hrp-newsfile.jp/2022/4210/