ウクライナ紛争で核戦争も辞さず。プーチンの覚悟とは?

幸福実現党党首 釈量子

◆プーチン「核戦争も辞さず」の覚悟

ロシアとウクライナの紛争が長引く中で、「ロシアが核兵器を使用するのではないか」という見方が出ています。

マスコミは、ロシアの軍事介入は国際法違反といった枠組みの報道ばかりですが、プーチンの「核戦争も辞さず」の覚悟を理解しないと判断を見誤ります。

2月24日の開戦前のプーチン大統領が行った演説に、ロシアにとっての「大義」を表明しています。

◆NATOのユーゴ軍事介入

演説では、冒頭でNATOの東方拡大がロシア国境に迫っていることを指摘した後、NATOや米軍の軍事介入の歴史を振り返っています。

最初に批判したのが、1999年にユーゴスラビアの首都で、ドナウ川の古都「ベオグラードに対する流血の軍事作戦」と「コソボ空爆」です。

「(NATOは)国連安保理の承認なしに、ベオグラードに対する流血の軍事作戦を行い、ヨーロッパの中心で戦闘機やミサイルを使った。数週間にわたり、民間の都市や生活インフラを、絶え間なく爆撃した」

バルカン半島南部のコソボ地方で、地域の9割以上を占めていたイスラム系のアルバニア人が、1998年に自治権を奪われ独立を要求しました。

ユーゴスラビア政府がこれを弾圧したことで、翌1999年NATOが軍事介入。NATOによる空爆は1万回を超え、古都は破壊されました。

ユーゴ側の発表では、民間人1200人、NATO側の発表で兵士5000人が亡くなっています。

◆米軍のイラク侵攻

次にプーチン大統領は、米軍が2003年に「何の法的根拠もなく行ったイラク侵攻」について次のように非難しました。

「イラクに大量破壊兵器が存在するという、信頼性の高い情報をアメリカが持っているということだった。後になって、それはすべて、デマであることが判明した。イラクに化学兵器など存在しなかったのだ。」

「イラク戦争」では、2011年の米軍撤退までに、イラク民間人11万6000人と多国籍軍兵士4800人が亡くなっています。民間人併せて50万人が死亡したという説もあります。

後にこれがイスラム国台頭のきっかけとなり、イラクでは10万人単位での死者を出しています。しかしアメリカは「戦争犯罪」と非難されることもないというわけです。

続きはこちらからご覧ください。

ウクライナ紛争で核戦争も辞さず。プーチンの覚悟とは? 【前編】
http://hrp-newsfile.jp/2022/4240/

ウクライナ紛争で核戦争も辞さず。プーチンの覚悟とは? 【後編】
http://hrp-newsfile.jp/2022/4242/