人が見てよいとしても、
神が見てよくないことはしない。
人が見て悪いとしても、
天が見てよいことは行わなければならない。
――熊沢蕃山
熊沢蕃山は、江戸時代にその名が知れ渡った近江聖人・中江藤樹の弟子です。
蕃山自身も、江戸時代には、大名やトップエリートから尊敬された陽明学者でした。
その蕃山の残した上記の言葉を読めば、陽明学は単なる行動の学ではなく、
「行動すべきことと、すべきでないこと」の区別をつけていたことが伺えます。
基準は、人の目ではなく、天の目でした。
この心の純粋さが、時代を動かすほどの奇跡を呼び起こすということは、明治維新を見てもわかります。
行動の指針の一つです。