赤坂に移転したばかりの党本部に、アメリカ在住の芸術家・陳維明氏と、「月刊中国」主幹・鳴霞氏が来られました。
5月3日の「憲法を変えて日本とアジアの自由を守る!国民集会&デモ」以来の再開です。
好久不見了!(おひさしぶり)
陳氏は、89年の天安門事件の経験者で、ニュージーランド国籍を持ち、現在はアメリカに住んでいます。
89年5月30日――天安門広場に、北京で芸術を学ぶ学生たちの共同作品「民主の女神像」が建てられました。
しかし女神像は中国共産党の戦車に破壊され、6月4日、数多くの学生たちの命も散っていきました。
その後、陳氏は「民主の女神像」を復元。以後、民主化運動のシンボルとなっています。
昨年6月には「六・四天安門事件二十周年」を記念し、アメリカから香港に運び込まれましたましたが、当局が押収。しかし、香港の学生たちの熱烈な活動によって、今、香港の大学キャンパス内で学生たちと、中国の民主化をみつめています。
夜にはアメリカに発つ陳さんと、鳴霞さんも一緒に、国会議事堂まで散歩してきました。
国会議事堂を警備する警察官を見て、「日本の警察はほんとうに優しい。日本はほんとうに平和。」
そう笑顔で語る陳さんを見ていると、世界で最も平和な日本がなぜもっと力になれないのかと残念でなりません。
それは、日本人の人権感覚が“本物”ではないからでしょう。
天安門事件後、数多くの中国人がアメリカに亡命しましたが、アメリカの人権の根拠は「All men are created equal.」(合衆国独立宣言)にあります。
日本が「自由の大国」として未来を拓けるかどうかは、「神の子・仏の子としての本質が人間の尊厳の根拠である」という価値観が持てるかどうかにかかっています。