本日3月11日は、東日本大震災からちょうど3年にあたります。私は鎮魂の思いも込めて、亡くなった方が最も多く、震災のつめ痕が今でも残る、宮城県を訪問しました。
東北の皆さんは厳しい環境の中、一日一日を、明るく力強く一生懸命に生きておられます。
最初に、仙台市内の大手ゼネコン2社を訪問しました。
民主党政権の時には「コンクリートから人へ」のスローガンで、八ッ場ダムの建設中止などインフラ整備を軽視する動きがありました。この大震災は、いかにインフラが大切であり、本当に人の生命を守るのは、インフラであることをいみじくも証明した形になりました。
現在は国の方針で、大規模な堤防の建設などが急ピッチで進められていますが、実際には人材不足が表面化しており、また復興にむけての構想が住民の方の要望とかけ離れてしまっているところもあり、複雑な思いを持っていたことが印象的でした。
次に、仙台市岡田生産組合の「みそ工場」を見学しました。ここは、皇太子殿下ご夫妻、安倍昭恵総理夫人などが訪問し、マスコミでも話題になっている工場です。
かつて、この工場があった場所は、大震災の時の津波によって全壊し、味噌の原料となる大豆などの作物、そして農機具もすべて流されてしまいました。
しかし現在は、新たな場所に工場を建設し、震災前と同じ品質の味噌を作っています。この工場で働いている方々の姿を拝見すると、どの方の顔も明るく、元気な姿に見えました。その元気に立ち上がる姿は、地元の河北新報でもたびたび取り上げられており、ここの味噌は「不屈の味噌」として知られ、味も非常に美味しい!と評判です。
今回の被災地訪問を通じて、改めて私も、この地域の方々のやさしさ、東北人特有の奥ゆかしさに触れて、ますます素晴らしさを感じるようになりました。
また、東北の大人たちが復興に向けて力強く生き抜く姿を見て、子供たちも元気に育っていました。この日本を支える人材の明るい表情を見て、私も日本の未来に希望を持つことができました。
日本は先の大戦の荒廃から復興し、震災からも復興することができる、不死鳥のような国です。こうした国の強さが世界の希望になっていくことを強く望みます。