「フジサンケイ・ビジネスアイ」WEBサイトに、連載記事【太陽の昇る国へ】が掲載されましたので、その一部を転載いたします。
--ロシアのプーチン大統領の訪日が迫っています
本年の5月などの日露首脳会談では、領土問題を含む平和条約交渉をめぐって、安倍首相は“手応え”を強調していましたが、ロシアとの関係改善を示唆するトランプ氏の勝利で風向きが変わったことは確かでしょう。日露接近を警戒していた米国の態度が軟化することで、北方領土交渉に追い風となるとの見方もありましたが、欧米による経済制裁が緩和される可能性が出てきたことで、ロシア側にとっての日本の重要感は低下しつつあるのが実情だと思います。ロシアが経済的に困窮するなか、経済協力を誘い水に領土問題を動かそうという日本側の思惑は外れつつあるのではないでしょうか。
ロシアと欧米の懸け橋となるような外交を日本は展開すべきであったのであり、日本政府が対ロシア制裁に同調したのがそもそもの間違いだったと言えると思います…