中国の軍拡の先にあるのは「日本占領」である 今こそ中国の脅威を直視せよ『Are You Happy?』10月号釈量子

(※『Are You Happy?』10月号、釈量子執筆部分を抜粋)

私たち日本人の「中国」に対するイメージというのは、三国志、パンダ、中華料理に烏龍茶といった牧歌的なものでした。しかし2012年の今こそ「中華人民共和国」という国を“正しく見る”ことができないと、もう手遅れです。尖閣諸島ばかりか「日本占領」の危機……というと「大げさな!」と言われるかもしれません。

しかし、どうでしょうか。今回「中華人民共和国・軍拡の歩み」という“事実”を時系列で直視するだけでも、この国の本質が軍事であることがわかります。またこの因果の連鎖をたどれば、彼らがこれから何をしようとしているのかも、見えてくるのではないでしょうか。

中国共産党は、1949 年の建国以降、チベットやウイグルだけでなく、国境を接するすべての国を宣戦布告することなく侵略してきました。中国の「平和解放」という言葉は、「武力侵攻」という意味です。そしてとどまることなく拡大していく中国は、間もなく米軍を追い抜き、世界一の軍事大国になろうとしています。

その自信の根源にあるのが、「核」です。

日本が東京オリンピックで沸きたつ1964年、中国は最初の核実験に成功。また1970年、日本が大阪万博で盛り上がっている最中に、人工衛星の打ち上げに成功。これは同盟国である日本の主要都市と米軍基地に核を落とせるようになったことを意味しています。

中国にとって「宇宙開発」が平和利用であるわけがないことも、年表を見れば一目瞭然です。ロケットが大気圏に飛び出した後、誘導電波で放物線を描いて地上の標的に命中させれば、ミサイルになります。衛星の代わりに核を乗せれば、核ミサイルが完成し、ボタンひとつで私たちの町に飛んで来るようになっています。しかし、こんなに大事なことを、なぜか日本のマスコミは報道しません。そもそも中国の宇宙開発は、人民解放軍の第二砲兵部隊という核ミサイル部門が担当しているのです。

この揺るぎない国家戦略を引いたのが、中国建国の父・毛沢東です。毛沢東は1949 年に「二度と我々の国土を侵略するのを許さない」と宣言し、アヘン戦争で帝国主義列強に国土を踏みにじられた強烈な悔しさを原点に、失地回復を打ち出します。しかし、アヘン戦争とはまったく関係ない沖縄などの地域も「奪われた」と主張しているのは中華帝国主義ならでは。そして二度と侮辱されないための国家戦略として、①核開発、②海洋進出、③宇宙進出の三つを決定づけました。

2021年は、毛沢東が中国共産党を作ってから100 周年です。すでに公表されている情報では、2020 年までに、中国は宇宙ステーション、中国版GPS 等を完成させ、ミサイルの精度を高め、横須賀から出航するアメリカの第七艦隊を巡航ミサイルで撃沈させる力さえ持つといわれます。悲願の台湾の軍事統一も、2021年までに必ずやるといわれています。この秋、最高指導者になる習近平氏も、これまでの国家指導者と比較にならないほど強気に出る可能性が高いことも、考慮に入れねばなりません。

2020 年までに、いえ、できるだけ早く、日本の憲法九条を改正しなければいけません。あと数年です。時間がありません。ですから、どんなにタレント性のある政治家でも「中国の核」の脅威を語らないなら、それは偽物です。「最低でも県外」などといって米軍を追い出そうとうする元首相は、「日本人民4 4」として中国の手駒に使われているのであり、私たちが命を預けたら取り返しがつかない人たちです。

なにも私たち幸福実現党は、戦争を起こしたいのではありません。この日本列島と日本人全員を本気で守り切ろうとするとき、核武装だって本気で考えなくてはならないのです。