自分の国を客観視するって難しい…!ユーロ危機に学ぶ

「ユーロ崩壊」が目前に迫ってきました。
ギリシャショック以降、国民の四人に一人が公務員で、しかも社会保障が驚くほど手厚い国であることが世界中に知られたギリシャですが、国民はデモやストライキに明け暮れ、今週末、再選挙を迎えます。
「緊縮財政はしない。しかしユーロ離脱もしない」と主張する野党・急進左派連合が勝ったら、いよいよユーロ崩壊の始まりかもしれません。

そもそも、無理がありました。
弱い者の数合わせだけでは強くなれないこと。
払えもしない社会保障を政治的に約束してしまったことの無理。
国家の主権を脇に置いたままの経済統合の無理。
文化・経済・言語の壁を無視した地域連合の無理。
あらゆる矛盾が、ここにきて一気に噴出したわけです。

客観的に自分の国をみつめることのむずかしさを、ギリシャ危機は教えてくれています。

負けず劣らず、自国の客観視ができないのが日本です。

資源もなく、四方を海で囲まれているにも関わらず、製造と運用は世界一と言われる原発を止めようとしています。
経済への影響はボディーブローのように効いてきて、失業率もさることながら、若い人の雇用から削られていくのは確実です。
自分の国を自分で守れもしないのに、米軍基地を追い出そうとしています。
沖縄から米軍がいなくなると、台湾も韓国も危機に陥ります。
そして日本の軍事的空白に入ってくるのは、間違いなく中国共産党です。

政治家が、情緒的な判断ばかりをしては、国をあやまたせることになります。
国を導くリーダーなら、自国を客観視し、「現実感覚」というものを決して忘れてはらないと思います。

今日は渋谷と新宿で街頭演説をさせていただきました。
マイクを持つのはHS政経塾生・鈴木純一郎君